スタッフ・コラム


僕の大切なもの・・・

 

3年前に初めてご来店くださったある女性のお客様。沖縄が好きな方で向こうの島を転々とされているとのことでした。定期的にお店に寄っていただいていたある時、「これに久米島の砂や貝殻を詰めて来てあげるよ」と言って当店の日本酒「梵」の青い小瓶をお持ち帰りになりました。楽しみに待っていたのですが、その方が久米島の観光親善大使になられたということで、小瓶の運命は意外な方向に向いていきました。

砂と貝殻の詰まった「梵」の青い小瓶が久米島の砂浜に置いてある写真(真っ青な海と真っ白な砂と青い瓶がすごいマッチしているんです!)が空港のポスターに採用されることになったのです。しかし、そのお客様は約束通り、僕のところにその小瓶を持ってご来店してくださいました。僕は今でもファオのカウンターに小瓶とポスターに使用された写真を飾っています。(本当に嬉しかったんです!)
居酒屋って毎日いろいろなお客様がいらっしゃいます。
気軽に話せるようになった常連様や初めてご来店されたお客様、お一人お一人との出会いが僕にとって一番大切なものなんです。当店で飲んでいただいた普通の日本酒の小瓶が日本の南の島を旅して、一つの仕事を終えて戻ってくる。こんな不思議な出来事もすべてはお客様を通して得られた貴重な体験です。逆に僕がお客様にできることは、お店で楽しくくつろいでいただくことしかありません。口数が多い方でもありませんので僕と話して楽しいっていうことはないかもしれませんが、とにかく居心地よく飲んでいただきたいという気持ちで毎日接客しています。
当店に是非、青い小瓶を見に来てください。お待ちしています。
 
居酒屋ファオ 大河原信二    


 

    

 

今でも忘れられない。

 

 

本物の柚子胡椒(ユズコショウ)との出会いと衝撃!

 

10年前のある冬の寒い日のこと。

 

以前勤めていたお店でお世話になった店長が私にある調味料を食べさせてくれました。

 

「何ですか、これは?」と尋ねると「これでできた調味料だよ。」と店長は赤く腫れ上がった手を見せてくれました。私は、それが柚子胡椒だとは気づきませんでした。

 

なぜなら私が食べたことのある市販の柚子胡椒とは全くの別物。「本当に旨い!」と感じました。それと同時に市販の柚子胡椒は何だったのだろう???という疑問!

 

添加物や機械に頼らず、時間と手間をかけて作ること、人が人の手で作った凄さに触れました。

 

自分達が手間ひまかけた料理をお酒を飲みながら気軽に楽しめる、「おいしい料理」と「楽しいスタッフ」に囲まれた、笑顔で溢れる楽しいお店が作りたい。

 

それが私の「ファオ」に掛ける想いです。

 

取締役 フード事業統括 深澤泰康